アルチュール・ランボオ (Arthur Rimbaud 1854~1891)

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ベンが、映画"I'm not there"で演じているのは、ディランが影響を受けた人物のひとり、フランスの詩人アルチュール・ランボオ(Arthur Rimbaud 1854~1891)をディランの語り口風でという感じですが、ランボオは14歳~20歳まで疾走するかのごとく若さに満ち溢れた、時には理解不可能で従来の形式を無視した散文詩を次々に発表。たった6年ほどの詩人としての活動は『青春の殴り書き』と評されたこともあるらしいけれど、「とてつもない通行者」とマラルメ(Stéphane Mallarmé 1842~1898 ランボーと並び19世紀フランスの代表詩人)に称えられ、象徴主義の代表的詩人として20世紀文学へ与えた影響は計り知れないそう。

20歳で詩作をやめた後、既成の道徳や価値に挑戦するような放浪生活を送り、後にアフリカで武器商人となったランボオの人生にとって『詩作』とは、単なる通過点に過ぎず、彼の20歳の時の最後の作品『地獄の季節』がフランスで話題になっていた頃には、本人はどこ吹く風…という感じだったらしい。

「私というのは一人の他人だ。」…ランボオの書いた一説だそうだけど、”I'm not there”というタイトルもここからヒントがあったのか…似てるような、似てないような。ランボオの詩を数多く翻訳した小林秀雄は、ランボオを「すばらしい駄々っ子」と評し、同時に「素晴らしい駄々っ子を発見するのは素晴らしい駄々っ子でなければいけない。」と、ランボオを発掘し、その後、愛人関係となり流浪生活を数年供にした詩人ヴェルレーヌをも称えている。

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