土方歳三 vs ジョン・キーツ  


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うふふ…なんのこと?って思われる方もいるかな(笑)。
今、司馬遼太郎の『燃えよ剣』を読んでイカれてる最中なんですが、そこに登場する新選組の土方歳三が、仲間には内緒だけど密かーに両思いの、お雪という未亡人の女性と、戦の直前に、たった二日だけ生活を共にしよう…と意を決して心を打ち明けるいうくだりがあり、歳三がこう言うんです。

『50年連れ添おうとも、ただの二夜であろうとも、契りの深さにかわりはないとおもいたい…』

これって、キーツが旅先からファニーへ綴った

『僕たちが、3日で命絶える、夏の日の蝶であったら…。3日間でもあなたとなら、
ただ平凡に生きる50年よりも輝きに満ちた日々になると思うのです。』

I almost wish we were butterflies and lived but three summer days.
Three such days with you I could fill with more delight
than fifty common years could ever contain.

そっくり…☆
昔の人の、時を紡ぐような生の美学、ロマンの中にも運命における一期の縁の覚悟が感じられます。

Comment

うららさん

歳三がお雪に言うんです。『さきのことはわからぬ。茶の湯でいうように、一期の縁を深めるほかに、われわれの仕合わせはないように思う…(省略)…こういう男と縁のできたそなたが哀れに思う』。

これは、全く違った環境とはいえ、病床のキーツがファニーに対して思う感情と一緒なのでは…なんてことも感じました。おまけに、歳三とお雪の二日後の別れというのも、すっごくあっけないんだけど、そうするしかなかった…っていう濃厚なせつなさがあって。これもキーツとファニーの別れの朝のようだな…と。

他にもシビれるフレーズのオンパレードで『この一行に出会うためにこの作品を読んでるんじゃないだろうーか』って思わせられた、私にとっての殺し文句もあるんですよ☆司馬遼太郎のにわかファンが何言っとるんだっ!って、怒られそうなんですけど(笑)。

きゃあ、はーやさん 素敵です ♪

*一期の縁の覚悟* ♪

昔、医療も産業も流通も教育も暮らしも、すべての人間を取り巻く、環境の速度が人間の感知能力や息づかいと同等のように感じられた時代・・・

命を落とす確率も現代より格段に高かった時代・・・

だからこそ、一期の縁の覚悟、一瞬一瞬の重さが濃密で馨しいものだったような気がします。そこに儚さや切なさも帯びてはくるわけですが・・・

それが美しいのでしょうね。
ベンも「あの時代のものごとのあり方が precise だったことが好きだ」みたいなことを言っていました。

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