Ben's Interview! (The Guardian on 29 Jun 2011)

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The Guardian UK on 29 Jun 2011


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Ben Whishaw: Hold the front page 

ベン・ウィショーは詩人、夢見る人を過去のものとし、1950年代の向こう見ず野郎を演じる。彼は、役について、神話の小人について、怒らせるものについてAmy Raphaelに語る。

ベン・ウィショーに演技について尋ねると、彼は椅子の向きを変え、髪を方々に撫でつけ、そして視線を合わせることを避け、『自分の仕事について、面白おかしく、気の利いたことを話すのは難しくって…』と、ボソボソとつぶやく。ちょっと絶望しそうな状況を脱するべく、英政府のアートに対する費用削減について聞いてみると、彼はまっすぐに姿勢を正し、肩をいからせ『本当にまいりますよね…すごく腹立たしいです。伝えられてきた国の赤字財政については信じたくない感じです。公共のサービスが削減され、図書館が閉館されてしまったりするのは恐ろしいことです。UK Film Coucilなくなってしまうのは、ものすごく残忍なことです。』

ウィショーは、私を意外な方向へ導いていく。それは、彼の政府に対する意見ではなく、彼が赤くなるほどに怒りを示すことに、だ。彼はその大きく感傷的な瞳をもって、弱者を演じることが少なくない。最も記憶に残るのは、2008年のBBC5夜連続ドラマ『クリミナル・ジャスティス』での無実の殺人罪に問われる若者であろう。そんな彼が今回、弾けたキャラクターで更にいい味を出しているのだ。

The HOURは1956年のロンドンを舞台にした、BBCの6話連続のスリラーもので、彼は血気盛んな、記事のためなら何事もいとわないジャーナリストを演じる。第一話は、ヘアをビシッとキメた、ウィショーのクロースアップととに『ニュースリール(ニュース映像)は死んでいる。視聴者を飽き飽きさせるのにも程がある』というセリフで始まる。ゴシップ記事や役立たずな情報は切り捨て、これからはもっと深みのある話題で、政治的なアプローチをする時代だ、と。

ウィショーの役フレディーは、”The Hour"-刺激ある情報を次々と突きつけるニュース番組-の司会役を熱望するが、、それは上流社会とコネがあるヘクター・マドゥン(超スムースなドミニク・ウェストが演じる)に決まってしまう。そして両者ともに、タフで野心家の女性、ベル(見事な役作りのロモラ・ガラーイ)の虜になる。アビ・モーガンのしっかりした骨組みの脚本は、英国が第二次大戦後に直面したスエズ危機に深く切り込み、その状況下の国営放送BBCおよび”The Hour"がいかにその情報を扱っていくかというプレッシャーも描く。

米ドラマ『Mad Men』との比較が話題になっているが、それは筋違いであろう。Mad Menは1960年を舞台とし、その時代の様式美にとても趣きをおいている。ウィショーはそれを比較することもなく、飛行機での移動中に一話だけ観たという。
彼は1950年代イギリスの歴史をリサーチし、脚本のモーガンからは3ページにもわたる、キャラクターの詳細を渡され、とても役に立ったという。ジャーナリストを演じるということについて『実生活では不得意であろうことを、芝居の中でそれらしく演じるのは楽しいです。リサーチをするのは大好きな作業なんですが、アビ(モーガン)のそれは完璧なもので、僕はそれを消化して、ただ役に踏み込んでいくだけでした。』

役作りについて聞くと、彼はちょっと顔を曇らせた。それは、あまり好まない質問なのだろう。彼は何気にトッド・ヘインズのフィルム『I'm Not There』で(6パターンある)ボブディランの一人を演じた経験を切り出し…まずその題材にすごく興味を持ったということ…ディランの詩人としての一面に惹きこまれ(彼はアーサー・ランボー風なディランを演じた)、その経験は、ジェイン・キャンピオン監督の『Bright Star』で詩人・キーツを演じるにあたり、完璧に入り込むことに繋がっていった、と語る。
キャラクターと(実生活と)の切り替えは?そんなに考えない?彼は怯えるように『それが、できないんですよねー!』。キャラクターと同化する傾向にある?『僕は、人々がどういう風に物事を捕らえるかということを知りたいのです。人それぞれが持つ世界観に、絶対的な興味があります。しかしながら、演じることを終えたら、その役からは完全に離れちゃいます。それについて記憶に残ってなかったりするんです。』

彼がなぜ演劇に興味を持ったかは覚えてないという。HertfordshireのHitchinで育ち、二卵性双子の兄弟を持つ。(”彼は僕よりずっと小奇麗で大柄です。顔の輪郭もピシッとしててハンサムなんです”)父親はIT関連、母親はデパートに勤務。14歳の時のBancroft Players' Youth Theatre(バンクロフト・プレーヤーズ青少年劇団)でのオーディションを思い出し『なぜかハムレットをやりました。そして初期の頃には、Primo Leviの二つの小説をミックスさせた芝居をやったりして。そう、イっちゃってました。 』

幼い頃は、マーロン・ブランドとジミー・スチュアートが好きで、アートを得意としていた。伝説の古代都市アトランティスの女神アテナのポスターを壁に貼ったり、キャラクター小物をコレクションしていたとか。『魔法使い、おとぎの国の妖怪とか小さなブッダの置物などを、棚にアレンジして大切にしてました。何でこんなことを話してるんでしょう。ちょっと奇妙だな。何でこんなことになったんだろう。』 彼は恥ずかしそううつむいた。

多くの俳優たちは自分の素顔を隠し、自分のことをシャイだと嘆く。が、ウィショーはその最たる例だろう。私の目前にいる、このぎこちなく自信無さげな少年っぽい男がオーディションで競ったり、撮影現場では他を率いたりするのは想像し難いが、明らかに彼はやってのけているのだ。彼が23歳の時、Radaを卒業した6ヶ月後、トレヴァー・ナンから呼ばれたロンドン・Old Vicにおけるオーディションで、5歳になったつもりでハムレットを演じてみてと言われた。
『真剣には受け取りませんでした。それは何かを解き放つために必要とされる、奇妙でありながら本質に迫ろうとするプロセスでもあると思ったので。結局、世間から異物扱いのティーンのハムレットを演じたわけですが。』

スクリーン上の彼は目をみはる程に魅力的だが、"The Hour"におけるツィードのスーツ姿は特筆すべきである ―ウィショーが俳優という職業を歩んでいるのは、なぜかしら意外な感じがする― 彼は批評を読んだことがない、なぜなら悪い批評は彼を立ち直れなくさせるかもしれないから。いつも家族は彼のことを気にしているという―『ちょっとおかしな位に心配するタチの家族なんです』

自分自身は心配症ではないの?と聞くと、彼は微笑み『多分。すごい気分屋であることは確かです。』 再び気まずい沈黙があり、そこで、鏡で自分を見るとき何を見る?と質問すると、彼はシュンとなり『多分、自分の持っていないものすべて。自分に欠けているすべてのもの。そういう瞬間を感じるときがあります。なぜだか。』

そんなことを語りつつも、ご機嫌状態なはず…というのも、彼は2週間のカンボジア、ヴェトナムそしてラオスへの旅から帰ってきたところなのだ。そして、次はインド旅行を計画中。(欧州から出たことないんですが、病みつきになってます。何曜日かもわからない状態って最高です。) 彼はBBC歴史大作『リチャード2世』の撮影に取り掛かるところであり、仕事が途切れる様子はなさそう。財政危機の影響は?彼自身は何かしら感じてる?『業界が変わった、というのはとても感じています。プロジェクトがうまく運ばなかったり。』けれど、彼は芝居に心酔し、共演者たちとの交流を愛する…『一度気心が知れると、動物みたいにじゃれあうみたいになります。』しかし、自信喪失に陥ってしまうと大変なことに…『自分が望むほどには、何も成果を上げてないという不安が常にあります。芝居を止めた方がいいんじゃないかという考えが、忍びよってくることがあるんです。』

こんなにも(役者として)ラッキーである自分が、何を言ってるんだ…といった感じで彼は笑う。
『インタビューは苦手です。すみません。もし、ディナーパーティの席だったら、
僕は全然こうじゃないんです。自分の仕事については話さないから。
でも、例のクソ金融界のことだったら、僕の考えをもちろんお話しますよ。』

(終わり!)

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やっぱりベンって面白いなあ。
数ヶ月前に、ベンとほぼ同等のポジションにある、英若手俳優のインタビューを読んだのですが、現在の仕事の事、どういうオファーが来る傾向にあるかまで彼が素直に話しているロングインタビューで、インタビュアーも楽だったのか、その記事は全然面白くなく…私にとっては…その俳優の近況&うわべだけしかわからなかった…という記憶が(その内容から、素直で明るい青年なんだろうな…ということは受け取れた)。

それに反して、ベンは毎度インタビューは得意じゃない…と言って、インタビュアーをてこずらせてはいるのだろうけど、それが逆に、ぎこちなくも自分をさらけだしてるベンの姿が浮き彫りになって面白い(笑)。



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うららさん

ありがとうございます!

はじめ出したら、思ったより長いなーと、ちょっと途方にくれましたが、終わるころには名残惜しくなってきてました。おかしな部分があると思うのでご意見、ご指摘などありましたら、よろしくお願いします。と、いうのも英語はもとより、このところ日本語もどうかしてまして、先日『眼』という字を、どうしても思い出せなくって焦りました。ボケもあると思うのですが、笑い事じゃないところまできています。

”自分という一番厄介な生き物の深奥に到達することで、それを他者にシェアする結果となり…” うららさん、さすがうまいことおっしゃる!『大丈夫か?こいつ?』って思わせる同時に、その姿に真実を見出すというか。うわべだけの、調子のいいことを決して言わない人ですね、ベンは。それに、彼の話す行間の中に、こちらに投げかけるものが潜んでいるような…ファンは、いい方にいい方に受け取るのですね(笑)

ウェスト氏は、雑誌の表紙になったりして、目立ったりもしてますが、ベン君はこれ一本なのかな~?彼自身、こういうPR仕事は、あえて控えている気もしちゃいます。作品で、存分に僕を見て!っていうことなのでしょうね♪



長文、翻訳ご苦労さまでした♪

本当に、中身の濃い人物ですよね、ベン!

何につけ、楽しませてくれます(ってファンだからこその言葉・・・?)

自分という一番厄介な生き物の深奥に到達することで、それを他者にシェアする結果となり、感動を与えるのだと思います。

私も英語で読む(実際、表面を読むだけだと半分くらいしか理解できてないことが多い・・・)だけでなく、自分で訳してみると、ベンという人物のより本質的な部分にたどり着けるような気がしてカタルシスを得ます。それが深いものになるのは、ベンがただ単に自分のことを語るというよりは常に他者や社会や人の生というもの、世界も意識しているからでしょうか?

ベンは今のこの若い段階で、自伝を書いても、人が伝記を書いても本が売れるような気がします(ってこれもまたファンならではの思い過ごし・・・?笑)

アクターズ・スタジオのジェイムズ・リプトン氏のインタビューにもいつか出て欲しい・・・!The Hour がアメリカでオンエアされ、Cloud Atlas が流布したらそれも可能かも?って気がしてきましたっ☆

うららさん

本当に美しぴの写真です☆ 
うららさんもおっしゃるように、自然な中に真摯な彼の眼差しがキリリとしててドキドキしますね。
最初この写真見たとき、息が止まるかとおもいましたっ(笑)

時間がなく、このような書き抜きになってしまってますが、久しぶりの記事ということもあり、どの答えをとってもキュンキュンしてしまい(ファンしか言わないこのセリフ♪)、彼の話す姿を浮かべてたら、最初から書き足したい衝動にかられ、はじめちゃいました。

本当、ベンのお部屋って覗いてみたいですねっ☆なんか、すっごいグチャグチャな感じしませんか?
HALFの映像でのベンの楽屋の机の散らかりようったら、他の出演者と比べ物にならなかったような…(笑)
って、そんな人のこと言ってる場合じゃない、私でございます…。

インタビューでイカせる男、ベン・ウィショー

まず、写真の視線のまっすぐさ、目の輝きにシビれます ♪ うつく美い☆

いつの間にアジアを旅したのでしょうね?The Hour の収録が終わってすぐ・・・?ロモーラが香港生まれだかで、シンガポールにも住んでいたって読みましたから(父親が銀行マン?)、そういう話が出たりして、刺激されたこともあるのでしょうか?若くしてジェラルディン・ルミが愛読書で、グラストンベリーにも出没するのだから、遅かれ早かれインドへ導かれるのも道理ですね。

●青年劇団にいた時に、「プリーモ・レーヴィをやりました。Oh yeah, I was hardcore early on 」

●「棚に並べていた怪しげな品々・・・あれは一体どうなったのだろう?」

●「人がどうやって宇宙に達するのかにとにかく興味があるんです。」

などなどとの言及も、私にとっては面白かったです。

私も変な物をコレクションする子どもでしたが、ベンのように棚には並べず、箱に入れて隠していた確信犯(?)でした。(大人になった今はその " 変さ " 加減で周りから笑いをとっていますが・・・)

ほんと、ベンの部屋をのぞき見してみたいです、マジに・・・笑

猛暑の日本、長期のベン日照りに、久々の潤いをいただける ロング・インタビュー記事です ♪ まだ、浮き足だって腰を落ち着けて読んでいない(今日は東京は雷雨でした・・・けど)ので週末にじっくりまったりかみしめて読みます。(うぷっ☆)

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