Akram Khan & Israel Gálvan @ Sadler's Wells



北インドのカタックを基本としたコンテンポラリー・ダンサーのアクラム・カーン氏と、スペイン・フラメンコ界の異端児と称されるイスラエル・ガルヴァン氏のコラボレーション・ダンス『TOROBAKA』に先月になっちゃいましたが行ってきました。あまりにも素晴らしいショーだったので書きとめておこうかと…。

今回お目当てで行ったガルヴァン氏に、どことなくベンと同じような持ち味・要素が見え隠れしているなあと心がくすぐられ、彼のステージをこの目でどーしても見たくなってしまったというのが本当のところ(笑)。

バックミュージシャンとシンガー達が彼らを更に彩る。上方に赤い大きな円形線のライトのみのシンプルなステージに、それぞれの個性が激しくぶつかり合う。ガルヴァン氏の動きは、フラメンコを基本にはしているものの、見たことないフォルムの奇抜な動きを次々と展開し、時には奇声を発しながらも、なんとも優雅でユニーク。一方、カーン氏も、隙のない鍛え抜かれた肉体と確かな技術で、こちらを圧倒していく。

ガルヴァン氏は、少しふんわりした五分袖の黒い長めのシャツを着て踊っているのだけど、これが本当に効いている。彼の肘から指先にかけての動きは本当に素敵。彼もそれを分かっていて、それを見せたくて、そういった衣装を着ているのかと思って画像を検索してみたら、袖を捲り上げて踊ることが多いようで、同じく黒だけど長袖のシャツを纏うカーン氏と対照的。完璧なまでにしっかりした体つきのカーン氏、一見華奢なようだけど、鋼のような身体を持つガルヴァン氏という、ここでも違った個性が衣装の上でも生きていた気がする。

舞台の後のQ&Aでカーン氏が『カタックはリズムの取り方が数学的なのに対して、イスラエルのダンスは変則的な部分があって意表をつかれる。』ということを言っていて、そういったところがシュールで、観る者をグイグイと操っていく魅力なのだなと思った。

Q&Aでのガルヴァン氏、ダンスでのシャープさはいずこ、シャイでナーバス、でもどこかあっけらかんとした感じの方。『踊るときは、何も考えない。ただただ、自分から湧き出てくるものを表現するだけ』って言ってましたが、彼の表現がダンスを超えたアートだな感じさせるのは、そういう彼の要素が弾けまくってるからなのだなと思いました

情熱的なフラメンコを基盤としながらも、流れるような優雅さの中に美しい狂気が見え隠れるする創作的な表現者、ガルヴァン氏…うーん、誰かに似てる。

そういえば公演後にあったQ&Aでのガルヴァン氏のいでたち…黒い素敵なシャツから一転して、赤いTシャツと緑に白い三本線が入ったジャージ。このコンビネイション、ベンがティクヴァ監督との写真で着てたのと全く同じだったような。天才は着るものの傾向も似るものなのだ!と、すっごくビックリした。

Israel Garvan

Israel Garvan on stage

Comment

SPUTNIKさん

そうかあ、フラメンコは北インドからのジプシー達のカタックダンスが源流なんですね。おっしゃるように、どちらのダンスも地面を踏みしめる激しさがこちらにグイグイとたたみかけてきて、人間の素の部分を問いかけてくるようなダンスだなーと思ったりします。

今回のダンスは二人の競演ということで、月と陽とか、男と女とか対照的なものを探るように私も鑑賞してみました。イスラエル氏は、バレエのレッスンもしているようで、力強いダンスの中にも、優美な流れがあってすごくカッコよかったです!次から次へとハッとする動きの連続でした。本当に創造性豊かなOne and Onlyのダンサーだと思います♪

待ってました!!

うわ〜ん、レヴューを読んで本当に観たかったなぁ・・・としみじみ。

跳躍する事で重力に逆らう西洋のダンスと違って、カタックもフラメンコも
地面を踏みしめる表現だから、いずれも力強いですよね。
アクラム氏に「意表をつかれる」と言わしめるなんて、イスラエル氏も凄い!!
フラメンコはそもそもカタックがルーツであるし、
やっぱり似ているのだと思うのですが
彼等の個性は月と太陽のようですね・・・。
あ〜、生でご覧になれたなんて本当に羨ましいです!!

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